能登地方には、約500年以上にわたり「揚げ浜式」と呼ばれる伝統的な製塩法が受け継がれてきました。
その起源は7~8世紀ごろとも言われ、江戸時代には加賀藩の専売制度のもとで大いに栄え、最盛期には100以上の製塩業者が軒を連ねていました。
しかし、安価な輸入塩の流通や他の製法の普及により、「揚げ浜式」は次第に衰退。
それでもなお、この製法は日本で唯一、今もなお大切に守られ、受け継がれています。
令和6年の能登半島地震では、大谷地区をはじめとする沿岸部で道路や水道といったインフラが大きな被害を受けました。
さらに、9月の豪雨では土砂が塩田や塩炊き釜に流れ込み、壊滅的な被害も発生しました。
珠洲の塩田では、断水が1年以上続き、長らく営業再開ができない状況が続いていましたが、2025年2月にようやく断水が解消され、一部営業が再開されました。
現在は、ボランティアの皆さまや観光で訪れる方々の支援により、少しずつ活気を取り戻しています。
多くの方の協力により塩づくりは再開できましたが、人手が大きく不足しているのが現状です。
そこで、伝統を支え続けるため、塩田ボランティアを募集しています。
◇ 塩田ボランティア募集要項
- 事前申し込みが必要です。ご希望の方は、作業希望日の10日前までにお申し込みください。
- 作業時間:13時〜16時
- 服装:自由(基本的に裸足での作業となりますが、靴下でも構いません)
- 前日・当日の雨天時は中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
伝統を未来につなぐため、皆さまのご参加を心よりお待ちしています。